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3月20日は少し特別な日です。

090320_01


私は柄にもなく仕事帰りに花など買って帰りました。
愛する人の誕生日というわけではありません。
彼岸の中日ですが、墓参りでもありません。

でも惜しいところではあるし記念日には違いありません。
ここのところ少々暗めな話が続いている気もしますが、これが終わったら明るい記事を書きましょう。
自分がペットを題材にしたブログを書いている以上、避けては通れない内容です。自分的に。





またしても鳥でない話題で恐縮なのですが




一年前の今日、17年間一緒に暮らしてきた犬が死にました。




私が他の誰よりもどの家族よりも長く、同じ時間を共有した奴でした。
6度の転居を共にし、その17年間のうち離れていたのは7ヶ月だけ。


えーと写真写真…;
データクラッシュしたのでデジタル写真がありません……orz
なので紙媒体を又撮り。

090320_02

大分年いってからの写真ですが、
黒ラブさくらの隣に写ってるコイツです。

090320_03





生前使っていた水飲み用のデカイ湯呑みに花を差してみました。

090320_04

合わねえぇぇぇぇ(´д`;
まぁいいや……





最近はペットも人間みたいに火葬して骨を拾えて骨壷に入れてくれたりして。
ほんとは土に帰るのが、一番生物として正しい埋葬だと思っている私ですが、
今はまだ居候の身なので、ちょっとすいませんけれど本棚に置いとかせてもらっています。
いずれ、永住の地ができたとき、骨を埋めてやろうと思っています。
あまり、死んだもの、今はただのカルシウムとかになったものにとらわれるのは良くないと思いますが
こいつだけは連れていきたいのです。これからも。




頭の良い犬でした。

だけど、世間的な基準で見たらきっと『馬鹿犬』なのです。
誰彼構わず吠え付き、家族以外には懐かず、何の芸もせず、
よく脱走して、車に轢かれまいと注意するあまり端に避けすぎてドブにハマって凹んで帰ってきてました。
いかにも雑種といったどこにでもいるような茶色の中型の柴犬系だったのですが、
偶然の産物か、他人によく声をかけられるほど顔だけは目が大きくて可愛らしかったと思います。
性格は極悪だったので、顔だけは。
人の隙を狙い、自分の主張を通すために全力を尽くしました。
賢いというよりは、『狡猾』という言葉がよく似合いました。


そして感情が豊かでした。
人の心を読み取ることにも、表現することにも長けていました。
ひどく叱られて、涙をボロボロ流すような変わった犬には、私はこの先出会えるような気がしません。


私が子供の頃に拾ってきた捨て犬でした。
「自分が面倒見るから」という子供がよく使う文句で、
この先、その子供だった私がそれまで生きてきた年数の倍以上を生きるということなど理解もできない我儘を通しました。
目の開かない子犬に哺乳瓶でミルクを与えて育てたのは案の定というか私の母親で、
母はその子犬に私の名前を由来にして『ライト』と名付けました。
それ以来私とその犬は兄弟のように育ち、どこでも連れ回しました。
始めは子供の私のことを馬鹿にしくさっていましたが、私が成長するとともに順位は逆転し。
元々神経質な性格の犬でしたが、それに気遣いなどせずあちこち連れまわすうちに、初めての場所や土地でも平気でくつろぐえらく適応力の強い犬になりました。
『犬は人につく』と言われるように、(犬から)飼い主が目に届く距離にいさえすれば、場所はどこでも構わなかったようです。
その代わりトイレに立つ時ですら、扉の隙間から常に見張られていましたが……
いつも柱の陰から片目だけで覗かれているのは、ストーカーぽくて怖かったです。

私は成人するまでくらいはなかなか波乱のある生活でしたが、
いつも周りに『犬なんて』と言われつつ、頑としてライトを手放すことはありませんでした。
母親と離れ、犬連れ一人暮らしを始めるころには、子供のころに言った
「自分が面倒見るから」の台詞が現実になっていました。








私は「ごはんでちゅよ~~」「いい子ちてましたか~~~?」
みたいな溺愛な飼い方はしないのですが……;

お互い無視しあいつつ、立っているときはいつも足元に、座っているときはいつもどこかにモコっとしたものが触れていて、寝るときは当然のように同じ布団に丸くなる、というように
自分の一部のような存在でした。




ライトと暮らすフラフラした生活は気ままで楽しかったけれど、
宿命として、犬は必ず人よりも先に逝ってしまいます。
動物を飼った責任として、それを見届けるのも役目です。
だけど、その頃の私には、自分の中のライトの存在が大きすぎて
一人でその時を迎えることが耐えられないように思えました。

いつしか私は家族を求め、
警戒心の強いライトが、初めて会った時から妙に懐いた、
黒くてデカい犬を飼っていた人と一緒に暮らすようになりました。













雑種特有の丈夫さでしぶとい生命力を見せていたライトなのですが
晩年は癌を患い、幾度かの精密検査と手術を重ねました。





長生き、はしてもらいたいけれど
癌は長生き病ですよね。





今現在住まわせてもらっているおウチでは、相方のご両親が5匹の小型犬を飼われています。
その中の長老的シーズーの子も、癌と闘病中です。

癌細胞の出す独特の膿と血の腐った臭いが、季節と相まって去年の今頃を丁度髣髴とさせています。

0と1の組み合わせでしか構成されていないコンピューターでさえ、
なぜだかよくわからないけれど、どこかで間違えます。
なぜだかわからないので、コンピューターでさえ、そのエラーを受容して、最近のwindowsには自己修復機能がついています。
エラーを起こした場合には、コンピューター自身がそのエラー部分を手術して以前の状態に戻します。

もっと複雑な構造をした生物の体は、もっと頻繁にエラーを起こしています。
DNAにエラーを起こすと、体内プログラム上間違った部分に間違った細胞が生まれたりしますので、

我々には、生まれたときからこのエラーを修復する機能がついています。
更に、このエラー修復機能自体にエラーを起こしてしまった場合、



その細胞は死滅するように、プログラムされています。



だけど、年をとったりして細胞が疲れていたり、無理を重ねたりすると、やっぱりその死滅プログラムさえもどこか機能が失われて、エラーを起こした細胞が取り除かれずに生き残ってしまいます。
その生き残ったエラー細胞が、プログラムにバグは持っているけれど、細胞の増殖機能だけは元気だったりした場合、それは悪性の癌細胞となります。

『stop』の号令を失ったまま、自分がどこを構成するモノだったのかも忘れ、ただ、暴走して増え続けます。

設計図を無視して、ただ増えるだけなので、ちゃんと配置するべきところに血管を作りません。
結果、酸素や栄養が行き渡らずに内部から細胞が死んで腐ります。
他の臓器があるなんて知ったこっちゃないので、どんどん自己主張して他の場所も食い荒らします。
ちゃんと真面目に機能してる細胞と違って、役目も何もなく、ただ増えることしか能がないので増殖スピードだけは速いのです。

自分の中の修復機能が失われてできたモノなので、基本的には自分の治癒力で回復するのが困難です。
だから根本的な治療は外科手術で取り除くしかないのです。

長老シーズーの場合、口の中にできた癌が顎まわりを侵食し、いずれ食欲が落ちて癌細胞が鼻を塞いだ場合は呼吸困難に陥ると見通されているそうです。

ライトの場合は、幸か不幸か重大な臓器への転移はありませんでした。
下腹部にハンドボール大にできた癌の塊が、尿道・腸・膀胱を圧迫して排泄ができなくなることで、尿毒症を起こすことが一番心配されることでした。
でなければ、食欲が落ちて痩せ細り、衰弱死するかのどちらかでした。







犬好きが高じて一緒に暮らし始めた相方ですけれど、そのペットに関する価値観は全く同じではなくて、
私は家畜の概念の延長上、自分に足りない栄養素のようなものを供給するために飼っているという考え方ですが
相方は、できる限りのペットの世話をしてあげることで、自分も満たされるという考え方です。

相方のほうが、現代的だとは思うのですが、
ゴミのように捨てられていた犬を拾ってきた私は、
当然のように自分達の生活レベルの身の丈に合わない薬代や手術費をかける相方としばしば衝突しました。

愛情の差だとは思ってほしくない、というのは自分の主張可愛さでしょうか。
でも、自分の兄弟だと思っているものの安楽死の覚悟は、治療を継続する覚悟よりも辛いのではないでしょうか。
口ゲンカに弱い私は結局折れて、最期の時まで、できる限りの治療を行いました。
手術のタイミングは、早くても遅くても、獣医さんですらどうするのかがいいのかは断言できない中、今その手術が必要なのかどうか、判断は私に委ねてもらっていました。
結果論でしかありませんが、私は冷静、であったと思います。



相方と同居し始めてからのライトは
私のストーカーをやめて相方のストーカーをしていましたし、
(甘いだけでチクショウとか思うのですが ・ω・`#)
命の消えるその瞬間まで、相方の腕の中で抱かれていた自分の片割れは、幸せだったと思うのです。
羨ましくさえあるのです。
本人(犬)にインタビューしたら、絶対に幸せだったなんて答えないでしょうけれどね。
性格悪かったので。




死因は、やはり尿毒症でした。
17歳。
犬にしては、頑張ったのではないでしょうか。















090320_05
お供え物の犬缶を狙う黒ラブさくら…
















なんでこんな暗い話を書かなければいけないと思ったのか、は

命あるものをお迎えする以上、生まれたものは死んでいくのです。
あるいは、死ぬからこそ、生きているものを大事にしようと思う、ということでしょうか。
当り前のようですが、
どうしても、公表するものは明るい話題が好まれます。
明るくなければならないのですが、でもそれだけでは、なんだか嘘っぽくて。

そしてその一方で、表に出ることを嫌い、一生を暗い世界で生きている人達がいるのも事実です。
そういう人らは、ペットなんか飼わず、積極的に癒されることもせず、
立ち止まることもなく、血管の計画なんかもしないのです。



結局はバランスかな、と思うのです。
明暗のどちらかだけでは、イカンと思うのです。私は。

ペットを飼う者として、生と死の両面を考えること。
ブログ内での緩急をつけること。
本当は、大きく物事を見て、きっと明るい話題を提供するだけで、誰か日々の癒しを提供できたら、それだけでバランスが取れることなのだとは思うのですが。



記事を書いてみて、だいぶ自分に向けた文章になってしまったと思っています。
連休のしょっぱなっから、申し訳ないくらいです……
ペットブロガーさん達はみなさんそれぞれのおウチの子を愛してやまないでしょうから、きっとそれぞれ考え方は違えど、責任ある飼い方をされているでしょうし。
こういうことを書くのは、自分自身へ今いる子達をちゃんと面倒見ろよっていう戒めなのかもしれません。
一応前向きです。








君らにもおみやげあるよ。

090320_07


今日はパセリが安かったんだよ。
パソコンの温風吹き出し口の側に置いといたからちょっとしなびてるかもしれないけど、
お食べ。



















さぁ、次は明るい記事書くぞー!
という気分にもなります。

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コメント

考え方はそれぞれだと思います

今日は。
何が正しいとかいうのは、
それぞれの価値観が違う限り平行線です。
世界中探しても、
正解がないものに否定的な言葉を投げかけるのは、σ(^_^)には疑問に思えます。
σ(^_^)はどちらかというと黒らぶさんに近い考え方の人間かと思います。
あらゆる手を尽くしてでも苦痛を和らげて、長く一緒に生きたい生かしたいと言う気持ちも理解できます。
それが出来る状況であれば、とことんやるのもありでしょう。
でも、何をどう考えても、本人の意思とは別のところの話です。
あくまでも、人間が考えていることです。
自然界においては、もっとシンプルな結果になっていることです。
意見が違うからといって、もめる事でもないとσ(^_^)は思います。

σ(^_^)はこういう記事は良いと思いますよ。
記事というよりも、考えることが良いと思います。

初めまして

mokoさんのところから飛んで参りました。
暗い話ではないと思います。世の中全て「対」ですものね。
生があって死があるのは当たり前の事で。
ブログは公開日記ではありますが、基本誹謗中傷で
なければ思う事を書いていいものだと思いますし。
自己責任で。
こういう記事は色々とまた改めて考えさせて頂く事が
出来るので、個人的に有り難いな、と思います。
突っ走ったり迷走したりな気持ちのストッパーのようで。
ふと立ち止まる事が出来る、というか。
私の実家にいたシーズーも16年生きました。
頑張ったんじゃないかなって思います。

前を向いて歩いていけるなら
どんな答えでもその人にとっては正解ですよね。

>まさきさん

コメントありがとうございます。
似た考え方、なんて仰っていただけただで嬉しく思います(^-^)

>価値観が違う限り平行線
確かにそうですね…
理解し合うためには、お互いが価値観の部分から歩み寄ろうとするのか、
それとも意見は違うものとして納得するのか、
でしょうか。
癌細胞が無ければ、おそらくもっと長生きできました。
だけど、癌というもの自体が老いそのものなのだとしたら……。

やはり答えは出ませんね。
考えなくても動物は飼えますが、考える機会を与えられたので、自分の意見を表に出してみました。
ブログは勝手に書けますけど、家族間の話し合いとなるとどっちかが必ず折れないといけないのが問題です(´д`;

>ほ~せんさん

はじめまして^-^
コメントいただけて嬉しく思います。

私もこういう場では、マナーさえあれば、ある程度何を書くのも自由であろうと思っています。
特に個人ブログですし……。
ただ、私自身がこのブログを開設するときに、私なりのエンターテイメント性を求めていこうというコンセプトを定めました。
だから、ただの私だけのこだわりでしかないのですが……
『楽しいちょっと暴走気味の雪南天図』の枠を少しだけ越えてしまったかな、という気持ちがありました。
でも、私の書いた拙い内容に、少しでも心を留めていただけたなら、それはそれでアリなのかな、と思いました(^-^)

シーズーさん16年生きられたのですね!
やっぱり最期は辛いですけど、少しでも長く、一緒にいた時間の分だけ、その生命が生きたという軌跡の価値はあるのだと思います。
なんだかんだ言って、長生きは素晴らしいです(^▽^)

>MITOさん

MITOさんいつも丁寧なコメントありがとうございます^-^
読みにくい文章ですみませんでした……;



そうですか
妹さんを……

私は姉を病気で亡くしています。
言いふらすことでもないので聞かれなければ黙っていますが、
特に隠しているというわけでもありません。

遺族は悲しむあまりその話題を避けたり、かなりセンシティブになりますから、周りの人間が気を遣って死について語られる機会は少なくなるものなのかもしれません。
生ある限り、肉親を亡くした話だって、そんなに珍しい話のわけはないと思うんです。
だけど、語られる機会がないから、話しただけでなんだか特別扱いされてしまう場合もあります。
変に可哀相がられるのも困るのですが、自分を良く思わない人間がそれを中傷のネタにすることすらありまして。
妙な話です。

新しい子をお迎えする、というのは
きっと、一人っ子に依存しすぎてしまうことを、自分でも無意識に避けている行為のような気もします。
例え、誰かを失ったとしても、他の子がいるから生きていける、というように。
だけどもちろん、どの子も他に代わりなどいない存在です。
あらたくんがいつまでも、健康で長い生きしてくれることを願っています。
目指せ!文鳥長寿記録!\(^▽^)/

さくらはお供え物をもらって食べたようです^-^
普段いいもの食べてないから、もう缶まで食べる勢いで…(´_ゝ`)
ライトについては、なかなかエピソードの多い奴でしたので、いずれまたご紹介させていただこうかなと考えておりますw

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